
ある日、図書館でふと手に取った絵本。
それが『君がいるから』でした。
主人公は、まなつという名のペンギンと、まふゆという名の猫。
物語は、まふゆの視点で語られていて、「君」という言葉は、まなつを指しています。
この設定だけで、もうちょっと心があたたかくなってしまいます。
絵のやさしさに癒されて
まず、とにかく絵が可愛い!
まふゆとまなつの表情やしぐさに、ふっと笑顔になってしまう。
背景や色彩のやわらかさも手伝って、ページをめくるたびに心がゆるんでいきます。
「読む絵本」としての魅力
この絵本、実は絵本にしては文章が多めです。
「絵だけを見て楽しんでいる」という方もいるようですが、私は断然、文章もおすすめしたい。
この絵本には、以下の6つの章があります。
- 君がいるから
- 君の姿のままで
- 道が見えないときは
- 勇気を出して
- 分かち合う日々
- 君らしい生き方で
どの章にも、悩んでいるとき、立ち止まりたくなったときに効く言葉が散りばめられています。
静かに語られる言葉たちは、まふゆからまなつへ、そして本を読んでいる「私」にも届いてきて、
まるで「だいじょうぶだよ」と寄り添ってくれるようです。
今の私に刺さった言葉
この本の中で、私がいちばん心を掴まれたのはこの言葉でした。
「今すぐに、全てを知る必要はないと思う。
『君がいるから』君らしい生き方で
ときにはやってみないとわからないことも多いから。
だから、これからは君が生きていく理由をひとつ
自分で作っておくといいよ。
その理由が、いつか君を生かすから。」
焦ることの多い日々のなかで、
この言葉に出会えたことが、まるでプレゼントのように思えました。
完璧な未来を描けなくてもいい。
まずは、小さくても「自分の理由」を見つけること。
それがあれば、きっと前に進める。
そんなふうに背中を押してくれる言葉でした。
今日のよりみち帖も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
この本は、迷ったときや疲れたときにこそ開きたくなる、大切な一冊になりました。
図書館本では物足りず、購入して、また何度でも読み返すと思います。

