
こんばんは。明日からまたお仕事ですね。今日は心温まる音楽小説をお届けしたいと思います。
最初はなかなか辛い展開
昨日お勧めした「アルプス席の母」と似ているのは、読み始めが辛いこと。この小説は、主人公がめちゃくちゃ自己肯定感が低いのです。そんなに卑屈になることないのに・・と思いながら読みました。
主人公が音楽教室の潜入捜査を命じられるところから話はスタートします。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。
師と仲間との出会いが、奏でる喜びが、主人公の心を溶かしていくのですが、自分がスパイだといえないまま、主人公は苦悩して行きます。
「ラブカ」の意味するもの
「そもそもラブカってなんだよ」と文句垂れながら読み進めるうちに「ラブカ」の正体もその意味するものもわかり、なるほどなあ、とうなりました。この辺は読んで楽しんでください。この辺りからだんだん楽しくなってきます。最初気づかなかったのですが、よく見ると表紙にいます。なんで気づかなかったのだろう・・。
チェロが聴きたくなります
読んでいる最中にはハラハラドキドキしながらページをめくっていましたが、ページ数が少なくなるにつれ、早く読みたい気持ちと、もっとこの小説の中に浸っていたいという相反する気持ちに苛まれました。読み終わった時にはじわっと涙が。温かい絆、教えるものと教わるものとの絆っていいなと思いました。音楽教室に通って仲間を作りたい!とまで思ってしまう、そんな小説です。
夜にはチェロの音色、ピッタリですね。
この本は2023年本屋大賞第2位でした。私的には1位よりこちらの作品を推していました。1位取れなくて残念でしたが、好きだという人も多く嬉しかったです。

