やわらかな物語たち📚『いつの空にも星が出ていた』(佐藤多佳子)――推しチームがある幸せ、野球を愛する人すべてへ。

カープファンのたぬきですが、
ベイスターズファンの日常を描いたこの小説に、思わず泣きそうになりました。

佐藤多佳子さんの『いつの空にも星が出ていた』は、
大洋ホエールズから、横浜ベイスターズ、そしてDeNAベイスターズへと変わっていく球団とともに生きてきた人たちの応援の記録です。



推しの名前に心が躍る

ベイスターズファンの推しとして登場するのは、遠藤、石井琢朗(タクロー)、佐々木主浩、三浦大輔(番長)……
名前を目にするたびに、私は自分の推し選手たちの名前を思い出しました。

  • なぜ好きになったのか
  • どこがたまらないのか
  • 勝てなくても応援をやめられない理由

そういう気持ちって、どのチームのファンもきっと持ってる。
だからこそ、違う球団のファンなのに、心が揺れたのかもしれません。


負けても好き。だから勝ったときがこわい

本作は4つの短編で構成されています。
それぞれ違う年代、違う立場、違う視点から「ベイスターズ愛」が描かれているのに、
どの話にも「勝てなくても応援している」人の気持ちがにじんでいます。

そして、そういうファンだからこそ、
チームが強くなったとき、素直に喜びきれない不安もわかるんですよね。

「え? こんなに強くていいの…?」
「これ、いつまで続くのかな」
カープもまさに、2016・17年がそうでした。


特に好きだった話

とくに心を掴まれたのはこの2編:

『ストラックアウト』

全然違うタイプのふたりが、ベイスターズを通じて仲良くなる。
共通言語が「野球」というだけで、
分かり合える感じがとても良かったです。

『ダブルヘッダー』

少年のまっすぐなベイスターズ愛が、家族の気持ちを溶かしていく。
野球って、家族の会話を増やしてくれる魔法みたいな存在でもあるんだなあ、としみじみ思いました。


チームは違っても、気持ちはきっと同じ

この本を読んで、私はハマスタのライトスタンドに行ってみたくなりました。

Xから引用します。

普段はズムスタでカープを応援してばかりだけど、
ライトスタンドの空気の中で、
違うチームの色に囲まれて、同じくらいの熱を感じてみたい。

たぶん、
「勝ってくれ!」って叫ぶ気持ちは、
どのチームも、どのファンも、変わらないんですよね。


それでも、やっぱり私はカープが好き

そう思いながらも、
最後にやっぱり浮かぶのは赤いユニフォームの背中であり、
マツダスタジアムの熱気です。

他球団への共感と、
でもやっぱり「私はこのチームが好き」と言える気持ち。
それを再確認させてくれる一冊でした。


📌 たぬき的・ぐっときたポイント

  • 推し選手の「好きになった理由」に心がじわっとする
  • 負けてるときも、勝ったときも、それぞれのファンの葛藤がリアル
  • 家族の中に“野球”がある風景に共感
  • 応援グッズ選びに悩む気持ち、めちゃくちゃわかる
  • チームを変わらず応援し続ける人って、本当にかっこいい

📖あとがきのような、たぬきのひとこと

チームの成績に一喜一憂して、
好きな選手が引退したら心がぽっかりして、
遠征の交通手段やチケットのことで悩んで…

野球ファンの日常って、誰かに話すほどのことじゃないけど、ほんとうはすごく尊くて、かけがえのないもの。

この本はそれを思い出させてくれました。

ベイスターズファンの物語だけど、
これは、野球を愛するすべての人に贈られた物語です。

そして私は、読んであらためて思いました。
やっぱりカープが好きです⚾️❤️


たぬき文庫のよりみち帖、
今日は佐藤多佳子さんの『いつの空にも星が出ていた』を通して、
「推し球団を愛すること」の尊さを記録しました。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


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