
こんにちは。たぬきです。
何か辛いことがあった時、自分を辛い目に合わせた人間を同じ目に合わせたい、そう思ったことはありませんか?そんな方に読んで欲しいのがこの本です。
タイトルから想像するのは、
「バッサバッサと敵をやっつけるスカッと復讐劇」だったのですが――
実際に読んでみると、もっと静かで、深くて、考えさせられる物語でした。
原田ひ香さんの『その復讐、お預かりします』は、
静かな怒りとユーモア、そして不器用な人たちの再生が交差する一冊です。
「復讐するは我にあり」の「我」って誰?
タイトルにも通じる「復讐するは我にあり」という聖書の言葉。
昔から知っていたつもりで、深く考えたことがありませんでした。
でも、この物語を読み進めるうちに、
「あ、我って神様なんだ」
と気づいたとき、ちょっと唸ってしまいました。
つまり「人が人を裁いてはならない」という前提。
だからこそ、この物語の復讐屋さんは、ただの「復讐代行」ではないんですね。
元秘書の押しかけ復讐修行
物語は、職場にもいられなくなった元秘書の女性が、
復讐を依頼しにくるところから始まります。
でもお金がないため、依頼を受けてもらえない。
じゃあどうするかというと……
押しかけで秘書見習いになるんです。
最初はこの図々しさにびっくりします(笑)
でも読み進めるうちに、彼女がすごく優秀だったことが分かってきて、
「なんでこの人が辞めなきゃならなかったのか」と、
やるせない気持ちになりました。
職場の人間関係って、ほんの少しの止める勇気があれば変わることもあるのに。
止めないどころか、見て見ぬふりをする。
そういう空気が、人を潰してしまうんですよね。
📌たぬき的・ぐっときたメモ
- 「復讐するは我にあり」の“我”の正体にハッとした瞬間
- 元秘書の図々しさが、実はしなやかな強さだったこと
- 周りが誰も止めなかった職場の無責任さ
- 派手じゃないけど、ジワジワ効いてくる人間模様
- できればこのバディの続編、もう一度読みたい!
あとがきのような、たぬきのひとこと
復讐って、スカッとすればいいってものじゃない。
どちらかというと、「どう終わらせるか」「どう心を回復させるか」なんだなと。
そんなふうに思える作品でした。
残念ながら続編は出ていないようですが、
このバディがまたどこかで動いてくれたらいいな。
人の怒りに寄り添いながらも、ユーモアと知恵を忘れない物語。
少し疲れたときにこそ、読んでみてほしい一冊です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました😊

