〈こどもの日 全てのカープファンにおすすめ小説〉赤ヘル1975(重松清)

 こんにちは。昨日もカープが勝って元気になってきたたぬきです。今日はこどもの日なのに、試合は神宮ですね。そこに物足りなさを感じているカープファンの皆さんにおすすめする小説がこれです。

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 画像はChatGPTによるによるイメージです。1975年当時の紺色のCマークのカープ帽を被せてみました。この年、カープは念願の初優勝を果たします。

広島カープは弱かった

 この一文から始まるこの小説は、東京から広島に引っ越してきた中学1年生の主人公マナブの目を通した人間関係を描いたものです。転校した学校でマナブは二人の悪友、野球少年のヤスとカープ大好きなユキオに出会います。マナブが二人と出会ったきっかけは野球帽でした。この街でマナブはYG、讀賣Giantsの帽子を被っていたのです。よりによってカープファンの大嫌いな。

 「わしらにケンカ売りにきたんか、おう?」とヤスはすごみます。なだめるユキオと実は気のいいヤス。3人はたちまち友達になります。その3人の秋までの日々を描いた物語です。

 マナブの父は仕事が長続きせず、息子を連れて各地を転々としています。この父がダメダメで、マナブもかなり辛い思いをしていますが、ヤスが「男は、親より連れの方が大事なんじゃ!」とマナブを庇うシーンにはちょっと涙ぐんだりもします。

1975年の広島

 この年は先ほども述べたように、カープがセ・リーグ初優勝を果たした年です。作品の中では、市民球団として資金繰りに喘いでいた出来事や当時の詳細な試合展開がところどころに入っていて、1978年からファンになった私はものすごく興味深く読みました。

 3人は広島市民球場でカープの試合観戦で盛り上がり、マナブもいつしか広島の戦況に一喜一憂。物語はカープの快進撃と共にコージさんやキヌさんらの活躍が描かれ、試合と同時進行で進みます。そこに被爆地「広島」の戦後の風景を重ねながら。その原爆の後遺症に苦しむ高齢者とマナブとの出会いなどの「広島」ならではの設定も深く考え込ませる内容となっています。

主人公の名前

 物語のマナブはこのあと、また父と共に広島を去ります。なぜ主人公がマナブなのか。小説の最後にうなりました。すごくいいシーンだと思います。

 この本が文庫本になった2016年に25年ぶりの優勝を決めたのも嬉しかったです。今年も優勝目指して応援頑張りましょう。

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