静かな余韻

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静かな余韻📚冲方丁『月と日の后』学ぶことで、自分の場所をつくる

「もう女を遠ざけようとしている」その一文に、私は物語の最初から、不穏な空気を感じて胸がざわつきました。平安時代、女性は政(まつりごと)に直接関われない存在でありながら、摂関政治の根幹を支えてきたのもまた、女性たちでした。しかし、都合が悪くな...
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静かな余韻📚『愛すべき娘たち』(よしながふみ)ー「呪い」と向き合いながら、生きていく 

こんばんは、たぬきです。今回はよしながふみさんの作品『愛すべき娘たち』を紹介します。吉永さんといえば、代表作『大奥』や『きのう何食べた?』が有名です。もちろんそれらの作品も大好きで全巻揃えていますが、私にとって、何度も読み返すバイブルのよう...
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静かな余韻📚『マザー』乃南アサ ー母にならなかった私が感じたことー

こんにちは。たぬきです。唐突ですが、私は、「母」になったことがありません。なろうとしたことはありますが、いくつかの選択や事情の中で、あきらめました。今は夫婦ふたり、穏やかな暮らしをしています。それでも、「もし、あのとき…」と思うことが、時折...
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静かな余韻📚『C線上のアリア』上巻だけ読む人、下巻だけ読む人

こんばんは。今日は湊かなえさんのこの小説を紹介します。C線上のアリア 価格:1,870円(税込、送料無料) (2025/7/23時点) 楽天で購入 介護のお話ということで、正直、最初は身構えずに読み始めていました。けれど読み進めるうちに、ぐ...
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静かな余韻📚『私解説』——寂聴さんの作品と人生、その静かな光

尊敬する大先輩に紹介されて手に取った一冊。それが、瀬戸内寂聴さんの『私解説』でした。私解説 ペン一本で生きてきた 価格:1,760円(税込、送料無料) (2025/7/15時点) 楽天で購入 正直、寂聴さんの小説はこれまであまり読む気になれ...
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静かな余韻📚『spring』――恩田陸が見せてくれた、総合芸術としての物語

こんばんは!たぬきです。たまには芸術鑑賞もしたいけれど、なかなか足を運ぶ時間がない・・そんな時ってありますよね。今日はそんなあなたにおすすめの小説、恩田陸さんの『spring』です。spring (単行本) 価格:1,980円(税込、送料無...
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静かな余韻📚『アンソーシャルディスタンス』(金原ひとみ)――堕ちていく人の中に、日常の影を見る

こんばんは、たぬきです。今日は少し前に読んだこの本を紹介します。はじめて読んだ金原ひとみさん。正直、もっと早く読んでおけばよかったと後悔しました。アンソーシャル ディスタンス (新潮文庫) 価格:781円(税込、送料無料) (2025/7/...
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静かな余韻📚『恋とか愛とかやさしさなら』(一穂ミチ)――信じたい気持ちと、裏切られた現実の間で。

プロポーズの翌日に、婚約者が盗撮で捕まる。物語はそんな衝撃のストーリーから始まります。結婚を目前にした「幸せの絶頂」から、一瞬で奈落へ突き落とされるような経験をする主人公。そして読者もまた、その混乱と絶望に巻き込まれるような前編でした。恋と...
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静かな余韻📚『ぎょらん』(町田そのこ)――誰かの死が、誰かの生を照らすとき

「ぎょらん」――タイトルと、表紙の写真。最初に目にしたとき、「イクラみたい」「美味しそう」と思ってしまったのは、きっと私だけではないと思います。けれど、その印象を裏切るように、この作品には、重さ、痛み、そして静かな祈りが込められていました。...
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静かな余韻📖『がっこうはじごく』(堀静香)――学校を愛せないという感情を、見て見ぬふりしない本。

書店でこの本のタイトルを目にしたとき、思わず「えっ」と思ってしまいました。『がっこうはじごく』。がっこうはじごく 価格:1,760円(税込、送料無料) (2025/7/12時点) 楽天で購入 きっと、学校を嫌いだった生徒の回想なのかな?――...